PEファンド

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違いをわかりやすく解説ーPEファンドの種類毎比較-

PEファンドは未公開株に投資して高いリターンを安定的に狙う投資ファンドです。

ただ、一言にPEファンドといっても様々な形態が存在しています。

 

本日はPEファンドの種類の中で最もメジャーな形態である、

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルについて、

何が同じで何が違うのかをわかりやすく説明していきたいと思います。

 

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの一致点:未公開株に投資

まず両者の共通点なのですが、バイアウトファンドもベンチャーキャピタルも、

未公開株に投資を行うという点でPEファンドの性質を有しています。

 

PEファンドとは?仕組み・運用成績・種類・メリットやデメリット等から個人でも投資できるおすすめの投資先を紹介。

 

また、PEファンドの中でバイアウトファンドとベンチャーキャピタルは双璧をなしており、

70%程がバイアウトファンド、残り30%のうち10%をベンチャーキャピタルとなっています。

 

PEファンドの中のベンチャーキャピタル

 

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違い

PEファンドとベンチャーキャピタルは以下の図の通りPEファンドとして分類されておりますが、

投資対象や出資比率等に違いがあります。

 

PEファンドの種類<引用:日銀『最近のPEファンドの増勢』>

 

尚、ヘッジファンド、投資信託、投資顧問、アクティビストといった色がついた丸で、

囲まれていないものはPEファンドではありません。

それでは両者の違いについて詳しく見ていきましょう。

 

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違い①:投資する企業の成熟度の違い

ベンチャーキャピタルは読んで字の如く、新興企業に投資を行います。

場合によってはビジネスモデルが非常に優れているので、赤字が現在は出ていても、

将来の潜在可能性に掛けて出資を行うケースも多く見られます。

 

一方、バイアウトファンドは既に利益が確立している成熟企業に投資を行います。

イメージするならば上場前のリクルートに投資を行うようなものですね。

既に軌道にのっている企業ですので、大きなリスクを取って投資を行う形態ではありません。

 

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違い②:出資比率の違い

ベンチャーキャピタルは出資比率が比較的低いレベルに抑えられます。

理由は二つあります。

 

まず一つ目は今後上手くいくかは非常に読みづらいので、

大きな金額は突っ込みにくいというリスク許容度から来る問題。

 

もう一つはベンチャー企業の魅力として、経営陣に投資をするという側面があるからです。

次に紹介するバイアウトファンドと違い、ベンチャーキャピタルでは経営権を取得はせず、

優秀な現経営者に引き続き事業の成長にむけた経営を担ってもらうわけです。

 

経営陣にほれ込んで出資するという側面があるのがベンチャーキャピタルです。

また現経営陣としてもベンチャーキャピタルに殆どの割合を出資されてしまっては、

IPOして上場した時の利益を殆ど持って行かれ、

やる気を失ってしまうので出資割合を限定的にしておくという理由も一部にはあります。

 

一方、バイアウトファンドは成熟企業の経営権を取得する為に、

過半数以上の株式を取得し実質買収を行います。

成熟企業の経営陣から経営権を取得して、現在の利益水準の引き上げを行います。

 

コラム:Leveraged Buy Out (レバレッジドバイアウト)とは?

バイアウト・ファンドは成熟企業の経営権を取得する為に巨額の買収資金が必要となり、

バイアウトファンドの資金だけでは買収に必要な資金を用意できないケースが多いです。

 

その為、バイアウトファンドは買収対象先企業の資産や、将来見込まれるキャッシュフローを担保に、

金融機関から買収の為に必要な資金を調達するLevereged Buy Outという手法が頻繁に取られます。

 

買収に成功した後は、調達した資金が買収先企業の負債になり、

資産の売却や将来の利益で返済していくという手法で、

自己資金よりも大きい買い物ができるので梃(テコ=Leveraged)の原理のような資金調達法なので、

Leveraged Buy Outという名前になっているのです。

 

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違い③:必要とされる能力の違い

ベンチャーキャピタリストは今後勢いよく事業が拡張して、

上場できるようなベンチャー企業を見つけることが唯一無二の目的となります。

 

その為、ベンチャーキャピタルは投資家として事業と人物を鑑定する目が必要になります。

一方のバイアウトファンドは有望な成熟企業を見つける投資かとしての慧眼と、

投資した企業を経営改革を行い劇的に利益を改善する経営手腕も必要になってくるのです。

 

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルのまとめ

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルは未公開株を購入するという点で、

同じくPEファンドに分類されるが、全く違った種類のファンド形態となっている。

バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの相違点をまとめると以下のようになります。

 

 

【投資する企業の違い】
バイアウトファンド    :成熟未公開企業に投資
ベンチャーキャピタル:上場前新興企業に投資

 

【出資する割合の違い】
バイアウトファンド    :過半以上出資して経営権を取得
ベンチャーキャピタル:出資割合は低く、経営権は現経営陣が引き続き担う

 

【必要な能力の違い】
バイアウトファンド    :投資家としての能力と経営の能力の両輪
ベンチャーキャピタル:上場できうる企業を見つける投資家としての能力のみ

 

ベンチャーキャピタルは出資した企業が潰れれば全損も普通にあることを考えると、

安定して高い利益を狙いたいのであれば、PEファンド界の雄である、

ブラックストーン社も主軸に添えているバイアウトファンドの方が適しているでしょう。

 

世界有数のPEファンド・ブラックストーン(Black Stone)を紐解く

 

私が投資している個人でも投資ができるバイアウトファンドについても、

特集しているので参考にしてみて下さい!

 

【トータスパートナーズ】日本発新進気鋭の評判のPEファンド「TORTOISE PARTNERS」の実態に迫る!

優良投資先を選ぶとはどういうことか。

投資先ランキング

短期間でハイリターンを目指す投資。断言します。そのような投資をしていては、必ず大怪我をします。

 

金融知識を養っていくとわかってくることですが、短期で安定的に利益を獲得することは、相当に難しいことであり、実際に日本のアクティブファンドはインデックス投信のリターンをアンダーパフォームしています。

 

「資産運用のプロ」といっても、実際に実績を残していないプロの方はたくさんいます。

では、自分の大切な資金を預けるべきファンドはどのように見極めれば良いのでしょうか?実際にこれは簡単なことで、

 

  • 投資の哲学を持っている(つまり勝ちパターンを持っている
  • コロナショックなどマーケットの上下に左右されない、一時的に損失を出しても最終的には報われる投資先に資金を投じている
  • 長期で見て、現実的なリターンを獲得している(勝率の高い投資は、最終的にはプラスに収束します)
  • 運営元の経歴がピカピカであること(有名ファンドマネジャーは高学歴、そして有名大手金融機関での職場経験がある人材しか存在しません。「学ぶ力」「観察力」が異次元、且つロジックで投資をします)

 

上記を軸に、ファンド選びをすることで、数年後、周囲と比べて驚くほど高いリターンを得られていることに気づくはずです。

 

筆者が信頼しているファンドも参考までにこちらで紹介していますので、読者の方のファンド選ぶの助けになればと思います。

 

日本のオルタティブ投資先(ヘッジファンドなど)おすすめランキングBEST3を紹介

 

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