投資信託

高い分配金利回りで評判の『新光US-REITオープン(ゼウス投信)』に投資をするのは危険?下落し続ける基準価格の罠

新光US-REITオープン(通称:ゼウス投信)は米国リートに投資を行いながら、

高い配当金利回りを出していることで有名な投資信託です。

 

リートは投資家から集めた資金を不動産に投資をして、

得られた収益をほぼほぼ全て投資家に分配することで法人税を免れる仕組みの為、

株式よりも高い4%~5%の配当(分配金)利回りを狙うことが出来ます。

 

☞ 高配当利回りで評判のJ-REIT(リート)の2020年からの見通しは?

 

ゼウス投信は現在2018年11月時点で基準価格が2500で月の分配金が25円なので年間300円とすると、

配当金利回りは驚異の12%という水準になります。

 

私が分析してきたリートの利回りはおろか、それ以上の8%程度の配当金利回りをだす、

MLPよりも高い利率となります。

 

☞ 利息・配当金(インカムゲイン)で生活する為の利回り毎のおすすめ投資先5選
☞ 高い利回りで大注目MLPとは??2020年の今後の見通しと共にわかりやすく解説

 

今回は高配当が売りのゼウス投信なのですが、実は資産を大きく失う可能性のある、

非常に危険な投資信託であるということを紐解いていきたいと思います。

 

新光US-REITオープン(愛称:ゼウス投信)てどんなリート投信

まずゼウス投信とはどのような投資信託であるかという点についてお伝えしていきたいと思います。

ファンド・オブ・ファンズ形式で運用

ゼウス投信はファンド・オブ・ファンズ形式で運用が為されています。

 

ファンド・オブ・ファンズ形式で運用

 

<引用:交付目論見書>

 

要は米国のリートに分散投資を行うことにより安定的なリターンを出そうとするファンドということです。

最新の運用報告書によると構成銘柄全体の加重平均配当利回りは3.47%となっています。

 

あれ、ゼウス投信の配当利回りは12%のはずなのに、この差は何だろうか?

と疑問に思いますが、この点については後程お伝えしたいと思います。

 

ベンチマークはあるのか?

ゼウス投信は市場平均に対してプラスのリターンを確保することを目指すアクティブ型の投資信託です、

☞ 投資信託はアクティブ型とパッシブ型のどちらが儲けることができるのか??

 

基本的にはアクティブ型の投資信託は比較対象としてベンチマークとなるTOPIXやS&P500のような、

インデックスを設定しているのですが、ゼウス投信はベンチマークは設定しておりません。

 

しかし、参考となる指数は設定しており参考指数を、

FTSE NAREIT ALL Equity REIT (配当込み)と設定しています。

 

The FTSE Nareit All Equity REITs Index is a free-float adjusted, market capitalization-weighted index of U.S. equity REITs. Constituents of the index include all tax-qualified REITs with more than 50 percent of total assets in qualifying real estate assets other than mortgages secured by real property.

<引用:NAREIT>

つまり全体の米国リート市場の時価総額の50%以上を網羅した時価総額加重平均指数です。

 

ゼウス投信の業種別比率

ゼウス投信の業種別の構成比率は以下のようになっています。

景気敏感な商業・産業・ホテルレジャーと景気に左右されにくい住居・インフラ・貸倉庫などが、

バランスよく分散投資されているのが分かります。

 

 

ゼウス投信の購入手数料と信託手数料

ゼウス投信はアクティブ型投資信託ですので手数料はバカになりません。

まず購入する時に発生する手数料は税込みで3.24%になります。

 

また年間発生する信託手数料は年率1.6524%となります。

日本と米国の売れ筋上位5商品の手数料形態を金融庁がまとめた資料が以下なのですが、

概ね売れ筋商品と同じ水準ということが出来ます。

 

ゼウス投信の購入手数料と信託手数料

 

手数料で儲けようとする日本の投資信託の特徴を顕著に引き継いでいうことが出来ます。

決して安い手数料ではないでしょう。

 

新光US-REITオープン(愛称:ゼウス投信)の運用成績

それでは肝心のゼウス投信の成績について見ていきましょう。

ゼウス投信単体の運用成績

ゼウス投信の成績は最新の2018年11月の月報によると、以下のようになります。

赤:基準価格は最初の10,000円から現在は2500円と4分の1程度に下落していますが、

青:分配金再投資基準価格は15年をかけて2倍になっています。

 

ゼウス投信単体の運用成績

 

設定以来以下のように配当金再投資後の成績は+109%となっています。

年率になおすと平均5.1%(年率)となっています。。

 

 

米国の株式指数であるS&P500指数の20年間の平均年率が7.5%程度であることを考えると、

正直物足りない成績ですね。

 

分配金再投資をした場合の運用成績の罠

先程の設定来の運用利回りは税引前分配再投資をした場合の成績です。

通常投資信託から分配金を拠出された場合、20.315%の税金が自動的に徴収されるので、

例えば10万円ゼウス投信から配当されたとしても、手元には7万9,685円しか入金されません。

 

先程の運用成績は10万円をそのまま再投資した場合、つまり配当をっせずにそのまま運用した場合の

運用成績となりますが、実際は7万9,685円しか再投資することが出来ないので、

実際の運用成績は先ほどのリターンを大きく下回る結果となります。

 

特に実際投資している米国リートの分配金が4%程度であるにも関わらず、

年率12%程度の配当金を元本から払い出していることから、

高配当利回りを出す代償として真に投資家の為になる運用を行っていないことは明白なのです。

 

高配当利回りで投資家を募り手数料を出来うる限り徴収しようという目論見が透けて見えます。

参考指数:FTSE NAREIT ALL Equity REIT (配当込み)との比較

米国株指数に対して低いリターンなのは、そもそも米国リート指数が米国株指数に対して、

以下のようにアンダーパフォームしているので致し方ありません。

 

参考指数:FTSE NAREIT ALL Equity REIT (配当込み)との比較

 

<引用:ゼウス投信四半期レポート>

では参考指数となっているFTSE NAREIT ALL Equity REIT (配当込み)とゼウス投信の比較を見てみましょう。

 

FTSE NAREIT ALL Equity REIT (配当込み)

 

ゼウス投信は税引前配当金再投資した場合の成績ですので、

実際投資した場合よりも高いリターンとなっているのですが、

上記のようにどの期間においてもゼウス投信が低い成績となっております。

 

新光US-REITオープン(愛称:ゼウス投信)のまとめ

ゼウス投信は米国のリートに投資を行っているが、投資している米国リートから得られる配当金の、

3倍の分配金を拠出していることにより元本が大幅に取り崩されていっております。

 

本当に投資家の為になる運用を行うのであれば、分配金を出すべきではないのですが、

高い分配金で顧客を引き付けてできうる限り投資信託を販売して、

手数料を徴収して儲けていこうという意図が透けて見えます。

 

ただ配当利回りが高いというだけで投資商品を判断せずに、

投資対象を判断していきましょう。

 

以下管理人がおすすめできる投資先についてまとめていますので、

参考にしてみて下さい!

 

☞ 売れ筋のフィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)を徹底評価

☞ 不動産ファンド(私募・プライベート)とREITの違いは何か?

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